配属希望者の皆さんへ

配属希望者の皆さんへ

盧研究室のホームページをご覧いただき,ありがとうございます.

本ページは,仮配属を控えた学部3年生や,大学院から本研究室への進学を検討している学生の皆さんに向けて,情報提供することを目的としています.


研究活動について

研究室の特色 当研究室では,離散数学を基盤とし,情報理論(符号・暗号を含む),組合せアルゴリズム,離散最適化,論理プログラミング,統計学など,多岐にわたる分野の研究に取り組んでいます.学生は,それぞれの興味や関心に合わせて研究テーマを選ぶことができます.研究室全体としては,さまざまな研究が行われており,学生ごとに勉強内容も異なります.そのため,多様なテーマに触れることで視野を広げる利点がある一方で,特定のテーマについて深く議論できる仲間が少ないと感じるかもしれません.もちろん,指導教員はこれまでの研究経験に基づき,上記の分野において十分な議論に応じられます.本人の希望に応じて,個別の相談や議論の時間を最大限確保します.

研究の進め方 当研究室は理論系の研究室であり,労働集約型の研究室ではありません.基本的に,各自が自身の研究テーマを持ち,独立して研究を進めることが求められます.数学寄りのテーマでは,関連する基礎知識や理論を正確に理解し,自ら考える力が重要です.一方,情報工学寄りのテーマでは,数理モデルの定式化,アルゴリズムの実装,シミュレーション実験,実験データを使った性能評価が必要です.もちろん,両方のアプローチを組み合わせて研究を進めることもできます.研究で困ったことや疑問があれば,教員が随時質問や相談に対応します.

研究テーマの決め方 教員からいくつかの候補を提示しますが,学生自身の提案も歓迎です.近年,教員が提案する研究テーマは,大きく分けて以下の通りです:

  • 組合せ数学 (組合せデザイン理論,代数的組合せ論,グラフ上の組合せゲームなど)
  • 符号理論 (各種の符号の数学的構成法)
  • グループテスト組合せテストに関する組合せ構造とアルゴリズム
  • 制約論理プログラミングを用いた組合せ問題の求解手法 (定式化の提案・実装・実験評価など)
  • 情報理論的安全性をもつ暗号プロトコル (秘密分散法に関する組合せ構造)
  • 物理的な道具で実現する暗号プロトコル (視覚暗号,カードベース暗号)
  • 各種の統計モデルにおける最適な実験計画の設計と統計解析手法

例年の卒論・修論題目は,こちらから確認できます.

予備知識 研究テーマにより,組合せ数学,グラフ理論,線形代数,確率論,情報理論,符号理論,暗号理論,統計学,数理最適化,アルゴリズム,論理プログラミングの知識が必要となります.3年後期仮配属後に実施される「情報工学セミナー」は,これらの基礎知識を身につけるための場として位置づけられています.

3年ゼミの実施内容 例年の実施内容(輪講用教科書・資料)は,こちらから確認できます.

英語力 配属時の英語力は問いませんが,研究を進めるにあたり,(受験英語とは異なる)英語の専門書や論文を読解する力が必須となります. 多くの学生は,研究室のゼミを通して英語文献の読解力を身につけています.

プログラミング能力 テーマによってプログラミングは必要不可欠ですが,これまでの講義や演習で学んだ手続き型のプログラミング言語とは異なり,宣言型プログラミングを扱うことが多くなります.また,プログラミング能力に依存しない数学寄りのテーマもあります.

4年ゼミの実施形式 4年次以上のゼミでは,毎週1〜2コマ,数名の学生に文献紹介や研究進捗報告をしてもらいます.場合によっては,教員との個別ゼミを実施することもあります.基本的には対面で行いますが,オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド形式でも対応しています.

学会発表 研究成果を広く共有するために,学会発表や論文誌への投稿を積極的に行うことを推奨します.教員は,主に数学・応用数学,情報理論 (符号・暗号を含む),制約論理プログラミングの研究集会に定期的に参加し,運営にも携わっています.学生も,それらの分野での聴講や発表を勧めています.


研究室生活について

コアタイム 特に定めません.

アルバイト・部活 勉強や研究に悪影響が出ない限り,制限はありません.

院試の勉強時間 大学院入試(筆記試験)を受ける場合には,十分な勉強時間が確保できるよう配慮します.

研究室イベント 各種食事会や飲み会の企画は,教員からは行いませんが,学生の皆さんが企画してくれる場合には,積極的にサポートします.

研究室内の連絡手段 全体連絡・個別連絡ともに,大学全体と統一して Teams を利用しています.