本研究室では,組合せ数学 (離散数学) と組合せアルゴリズム,そして情報通信・情報セキュリティの基礎理論である符号理論・暗号理論に関する数理的研究を行っています. 私たちは,さまざまな離散数理モデルから,その中に隠れた組合せ構造とその計算の限界を明らかにし,効率的なアルゴリズムを設計して問題を解決することを目指しています.
また,命題論理式の充足可能性判定問題 (SAT) や制約充足問題 (CSP) の求解手法およびそれらの組合せ数学への応用についても研究を進めています.これらの手法は,組合せ最適化やシステム検証など幅広い分野で活用されています.
近年は,情報科学の多様な分野で注目されているグループテストや組合せテストについて,効率的な検出アルゴリズムやそれに関連する組合せ構造の研究にも力を入れています. 例えば,医療分野では,グループテストを活用することで,多数の検体の中から少数の陽性検体を効率的に特定できます.また,ソフトウェアテストでは,組合せテストの手法を用いることで,テスト回数を削減しつつ,システムの潜在的な不具合を検出することができます.
組合せ数学や組合せアルゴリズム,組合せ最適化,または情報通信や情報セキュリティの数学理論に興味のある方,大歓迎です!